
桂林の山水は天下第一だといわれますが、桂林のビーフンも非常に有名な美食の一つです。桂林人は、特にビーフンを好みますが、中国北部の人が麺類を好むのと同じように、殆ど毎日ビーフンを食べています。
しかも、桂林人はビーフン店の規模やインテリアなどでビーフンを選ぶのではなく、ビーフンの味のみによって集ってくるのです。ですから、店が古ければ古いほど、そこの店の繁盛を証明できるのです。
桂林の町に出ると、おしゃれな人でも、古臭いビーフン店の前で立ったままビーフンをパクパクと食べている風景がよく見られます。桂林人にとって、ビーフンを食べるときに限り、面子よりもビーフンが勝っていると言っても過言ではないのでしょう。
桂林ビーフンは、細いわりに歯ごたえがあります。桂林ビーフンの粋はそのスープ(「ル」と呼ぶ)にあります。日本のラーメンスープと同じように、見た目では分かりませんが、実に大変な工夫がされているのです。スープを作るために、豚肉、豚骨、中国風納豆、桂皮、陳皮、ウラルカンゾウ、ウイキョウ、八角、羅漢果など、少なくとも十数種類のものが必要とされるというのです。 アツアツのビーフンをお碗に入れて、その上に「ル」で煮込まれた煮物を乗せ、そしてピリピリとした大豆とピーナツのからあげや、葱のみじん切り、香菜などを散らします。
さらに最も人の食欲をそそるのは、最後の仕上げです。つまり熱い油と、おろしにんにくを少し振りかけたとたん、良い香りが空中に広がってくるのです。
桂林ビーフンは、一般に野菜ビーフン、サーロイン牛ビーフン、海鮮ビーフン、酸辣ビーフン、ルサイビーフン(「ル」で煮込んだ肉、野菜などを入れたビーフン)及び馬肉ビーフンなどの種類があります。