



重慶の霧、上海の夜景、桂林の雨と言われているように、雨の桂林にはまた格別な風情があります。雨に煙った墨絵のような景色はまるで一幅の絵のようです。一方、晴れた日には川面に山の影が映え、水と山が一体となって独特の景観を作り出しています。山紫水明の桂林は晴れても降っても楽しめる観光地です。中でも、山水画そのままの風景をゆく漓江下りは桂林観光最大のハイライトとも言えます。
漓江は珠江水系に属し、広西チワン族自治区興安県の猫児山に源を発しています。畿度が呼び名を変えながら南下し、梧州で西江に合流して、南海に注いでいます。漓江の上流は大容江と呼ばれ、霊渠の容江鎮から平楽県までの全長160キロメートルを漓江と言います。その長さはちょうど日本の大井川と同じぐらいの長さです。
竹江の船乗り場を出た船は両岸に続く奇峰の間を時には緩やかに、時には激しく、漓江の流れに乗って進んでいきます。唐の時代の詩人、韓癒は漓江を「青羅の帯をなし、山は碧玉の簪の如し」と詠んでいます。